楽な商売だと思ったらとんでもない。
一人社長の不動産業務日誌
カテゴリー【同業他社
訪れたビッグ・ウェーブ
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2021-02-06
駐車場の客付けが2連続で成立で仲介した1件目の駐車場は60台超えの大型駐車場で、うちも公私兼用で1台借りている。業者さんはうちから道路挟んだだけで最も近く、そしてこの地域で最も老舗の超大物不動産店。なんとそのかたが、高齢諸処の事由により廃業することになった。跡を引き継ぐ人はこれまた近くの建設会社さんに決まっており、駐車代は今後そこに払ってください、と案内された。了解しました、これまで色々ありがとうございました、と別れる。 膨大な物件を管理するかただったので、正直、引き継ぐ業者さんがうらやましくはあった。おそらく何十年来との付き合いなのであろう。ただ、そこに自分が、とかいう考えは全く浮かばなかった。未経験開業したての我が社に、何ができようか。 だが、しかし!膨大な数といってもオール仲介、自分で物件を所有している訳では無いのである。その先はすべて個人の大家さんであり、大家さんからしてみれば、任せていた不動産屋が廃業するだけの話で、付き合いどころか会ったことすら無い建設会社なんて知らんし任せないという人も少なからず居たのである。

そのうちの1人がなんと我が社に来店。もちろん要件は賃貸物件の引継ぎである。その賃貸物件とは、まさかの冒頭の巨大駐車場。来た!!こんなことがあっていいのか!?夢ではないのか!?!?!としばらく現実とは思えなかった。自分も借りてるあの駐車場が自分の管理下に。ただの仲介ではない、管理。管理ということは1台あたりの管理料が収入として入るのだ。何故!なぜ開業したてのうちに??と聞けば、おたくんとこが駐車場から一番近いじゃない 確かに!!

引継ぎは大変だった。敷金、契約書、支払い先を我が社とする変更案内を文書で、電話で、直接訪問で…、計60人分ですからね。しかも廃業する業者さんは大家さん達のイエス・ノーを待たずに既に引き継ぐ建設会社さんに業務をほぼ完全投げ・移してしまっており、自分はこの建設業者さんに引継ぎに通わなければならなかったという、なんとも針のムシロで面倒なことになっていた。両業者さんからすればそりゃぁ当然面白くない、よりによって最も大きい駐車場をこんな開業したての未経験若造・雑魚・クズに持っていかれたのだから。知らんがな!うちなんも営業してないし!

これにより、うちの業務形態はガラリと変わることになる。60人全員から毎月賃料を集金し、翌月初に大家さん宅へ直接現金で届ける。全員が振り込みならまだ良いが、残念ならが4分の3以上が直接来店現金支払い。キツい!これではまず、月末、いや月半ばくらいからは、事務所にずっと居なくてはいけないではないか。しかしこれらのことは、自分に任せてくれた嬉しさから、当初全く苦には思わなかった。管理料は5%なので、60台分で、毎月4万円弱といったところ。金額としてはそこまででないかも知れないが、仲介が成立せずとも必ず毎月入る管理料というのは超大きい。あと、駐車場は入れ替えが頻繁にあるので、新規契約時の仲介手数料1ヶ月分がバカにならない。さらにこれまた大きかったのは、広い駐車場なので、建てる看板もデカデカ大きい、「管理:我が社」の管理看板!この後近隣業者さんをはじめ周囲の我が社を見る目が変わってくるのである。

まあしかし、振り込みでも来店払いでも、催促しない限り絶対払ってこないしょうもない客が常に何人か居るのはホントきつかった。夜逃げをはじめこの後数々のトラブルを生むことになるが、多すぎて記事になるかどうか。今思えば、更新料を取らなかったのがいけなかったなぁ…。金銭的に納得ができればマシーンになれた。とにかくずっと事務所に居なくてはいけないのが苦痛になっていった。なんとか全員振り込み、あわよくば保証会社+口座振替にできないものかと画策し始めた時から、大家さんとの信頼関係は崩れつつあったのである…。

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