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一人社長の不動産業務日誌
カテゴリー【税務・事務
源泉所得税の支払いと法定調書の提出
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2021-02-06

毎月給与(役員報酬)を5万円とってるので、そこから所得税を預からなくてはいけません。
預かった所得税の支払いは、設立時に「納期の特例」を受けていれば、1~6月分は7月に、7~12月分は1月にまとめて払えばよいことになっています。
今日は12月25日(支給日)なので、最後の源泉徴収をして、もう今日支払っちゃいます。

社会保険料が1.2万円なので、残りの3.8万円に3.063%を乗じた金額=1200円程度、が毎月の源泉所得税なので、その6ヵ月分=7200円程度を、税務署に収めます。もちろん税務署には行かずe-Taxで済ませます。

<利用開始まで>
1、e-Taxのページに行き、「利用開始届」をオンラインで提出する。後日、利用承認のメールが届き、利用開始できます。
2、市役所に行って個人の「住民基本台帳カード」を作り、「公的個人認証」証明書を申請しカードに焼き付けてもらいます。職員の人に聞けばやってくれます。免許証等の身分証明書が必要です。
3、PCショップで「ICカードリーダ」を購入しPCにドライバインストールする。どこでも売ってて2~3千円程度です。
4、e-Taxのページに行き、「e-Taxソフト(WEB版)」の事前準備セットアップをダウンロードしインストールします。
5、e-Taxソフト(WEB版)にログインし、「利用者情報の登録・確認・変更」で、自分の会社情報と上記のICカードと証明書を登録します。

<源泉所得税の納税>
1、e-Taxソフト(WEB版)「申告・申請・納税」を選択し「徴収高計算書を提出する」「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)」を選択します。
2、あとは対象期間(1~6or7~12)・支給額・納税額を入力して送信します。このとき、証明書つきICカードをカードリーダーから読み取らせます。
3、すると「お前、どういう手段で払う?」という選択画面が出るので、好きな手段で払う訳ですが、ひとまず自分は「ペイジー」を選択しました。すると好きな銀行またはゆうちょ銀行に飛ぶので、あらかじめ納税額を口座に入れておき、その場でインターネットバンキングにログインできれば、支払完了です。つまりまあ、インターネットバンキングの登録をしておかないといけないわけですが。なお支払いに手数料は当然かかりません。国負担です。
なお、あらかじめ税務署に口座情報と銀行印を押した「ダイレクト納付依頼書」を郵送しておけば、この選択画面で「ダイレクト納付」という選択枝が表れ、ワンクリックで即時口座引き落としになります。自分も以降はこれにしました。

<法定調書の提出>
1、12月の支出が終了したら、法定証書もe-Taxで送信しなくてはいけません。「申告・申請・納税」「法定証書を提出する」「 給与所得の源泉徴収票等の法定調書(及び同合計表)」を選択し、作成します。
2、まず確実に行うのが自分自身の「給与所得の源泉徴収票」の作成です。年間の総支給額、総社会保険料、総源泉徴収税額を入力するだけです。
3、事務所を借りていて、賃料合計が年間15万以上の場合、「不動産の使用にかかる調書」も作成します。用途と床面積と月額と、年支払総額合計を入力するだけです。
4、私の場合はこれだけですので、自動的に「合計表」が作成されていますが、関係なくても必須項目にはゼロを入力する必要がありますので、手動で修正します。
5、以上3つの法定調書をPDF出力し見直して、確認し保存します。問題なければICカードを差し込み、送信完了です。

専門職に対して報酬を払った場合これ以外にも必要な調書は出てきますので、法定証書ガイドは熟読しましょう。
源泉所得税納税と法定調書提出は企業の決算の時期とは無関係に、個人と同様、1月1日に始まり12月31日で〆ると定められています。

今はインターネットはもちろん、税務署から送られてくる丁寧なガイドなど、情報ソースが充実しているので、私は税理士に頼まず自力で確定申告系をやり通すつもりです。不動産の賃貸がメインだと、仕入れや棚卸もないし、それほど複雑ではありませんよ。

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