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カテゴリー【RedisDebian
【Redisメモ・3】キーに有効期限を付与しメモリ満杯時の挙動を変更する
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2023-04-30

デフォルトではキーに有効期限は無い。コマンドで有効期限を付与することで、そのキーは時間が来たら自動的に削除される。

1、指定の秒数後に削除する

redis-cli
127.0.0.1:6379> KEYS * # 現在のキー一覧表示
1) "4"
2) "KEY-3"
3) "3"
4) "KEY-1"
5) "KEY-2"
6) "2"
127.0.0.1:6379> EXPIRE KEY-1 10 # 10秒後にKEY-1を削除する
(integer) 1
127.0.0.1:6379> TTL KEY-1 # KEY-1が削除されるまで何秒残っているか表示
(integer) 2
127.0.0.1:6379> KEYS * # 10秒経ったので削除された 
1) "4"
2) "KEY-3"
3) "3"
4) "KEY-2"
5) "2"

2、指定した日時が来たら削除する

date -d '2020/05/20 15:00:00' +'%s' # 指定日時のUNIX時間を表示
1589954400
redis-cli
127.0.0.1:6379> EXPIREAT KEY-2 1589954400 # 指定日時で削除されるようセット
127.0.0.1:6379> TTL KEY-2 # 削除されるまでどれくらいか
(integer) 1634217 # あと約163万秒=1日は3600×24=86400秒=約18日後に削除される。

なお、すでに有効期限が設定されてるキーに対しても設定でき、それは今設定した期限に差し替わる

3、メモリ満杯時の自動削除ルールに適用可能になる

前回触れなかった、有効期限つきキーのみを対象としたメモリ整理ルールが使えるようになる。

# volatile-lru -> Evict using approximated LRU among the keys with an expire set.
# volatile-lfu -> Evict using approximated LFU among the keys with an expire set.
# volatile-ttl -> Remove the key with the nearest expire time (minor TTL)

maxmemory-policy volatile-ttl とすれば、メモリ満杯時は有効期限が近いキーを自動削除して新しいものが入るようになる設定。

volatile-lru、volatile-lfuは、それぞれ前回指定したallkeys-lru、allkeys-lfuの、有効期限が設定されているキーのみを対象とする版である。

最悪削除されても構わないキーには有効期限を設定してやり、永続的に居てほしいキーには有効期限をつけず、かつ上記どれかのvolatile設定ならば、有効期限の無いキーは消される事なくずっと守られる。

4、有効期限の付与を取り消す(永続キーに戻す)

redis-cli
127.0.0.1:6379> EXPIRE KEY-3 100 # 100秒後に削除する設定
(integer) 1
127.0.0.1:6379> TTL KEY-3 # 残り87秒
(integer) 87
127.0.0.1:6379> PERSIST KEY-3 # 取り消し
(integer) 1
127.0.0.1:6379> TTL KEY-3 # -1 は、有効期限が無い=永続キーの証し。
(integer) -1

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