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カテゴリー【DebianRaspberryPI
Debian LinuxでPDFファイルをネットワークプリンタから印刷する
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2023-03-23

cupsとlprを使えば、DebianなどLinuxからネットワークプリンタへ直接印刷ができる。

インストール

apt install cups lpr

設定

/etc/cups/cups-files.conf

#SystemGroup lpadmin root
SystemGroup lpadmin root sudo

としておけば、sudo権限を持つアカウントはそのまま自身のユーザー名・パスワードでcups管理操作ができる。

/etc/cups/cupsd.conf

変更点は以下プラス、Policy default以降Order allow,denyがたくさんあるが、そのすべての下にAllow @LOCAL(ローカルネットワークからのアクセスを許可)をつけています。当方環境ではローカルネットワーク内のプリンタジョブ状況見るのにそこまでセキュリティ固めてません。この辺は環境によって制限してください。

#Listen localhost:631
Listen *:631
<location></location>
  Order allow,deny
  Allow @LOCAL

<location>
  Order allow,deny
  Allow @LOCAL
</location>
<location>
  AuthType Default
  Require user @SYSTEM
  Order allow,deny
  Allow @LOCAL
</location>
<location>
  AuthType Default
  Require user @SYSTEM
  Order allow,deny
  Allow @LOCAL
</location>
<policy default>
</policy>

変更は抜粋です。どこからでも接続できるように、Listenはlocalhostを*にしています。

再起動

/etc/init.d/cups restart

管理システムへのアクセス

DebianのIPが192.168.1.4とすると、ブラウザにて

https://192.168.1.4:631/admin/

へアクセスします。ローカルネットなので証明書エラーは無視して進みます。
cups-files.confでSystemGroup lpadmin sudoとしているなら、sudoできるマシンアカウント・パスで管理ページに入れます。
いずれかのページで、レイアウトがおかしかったり、Forbiddenが出る場合、上記cupsd.confのどこかでOrder allow,deny Allow @LOCALなどのアクセス許可のし忘れによるものです。

プリンターの追加

プリンターの追加で、利用可能なネットワークプリンタの一覧が出るので選択して、モデル名にあったドライバを選びます。ドライバーが表示されない場合、メーカーのHPなどからPPDファイルをダウンロードして、それを指定しなくてはいけません。

追加が完了したら「メンテナンス」→「サーバーのデフォルト設定」を選択して、このDebianにおけるデフォルトのプリンタにします。こうしておけば、コマンドラインからlprで印刷するとき、プリンタ名を指定する必要がありません。

コマンドラインからの印刷

PDFファイルがtest.pdfだとすると、

lpr -o PageSize=a4 -o scaling=100 test.pdf

もしくは

lp -o PageSize=a4 -o scaling=100 test.pdf

として印刷します。さきほどの管理画面で、アクセスログ、エラーログ、完了したジョブ、など確認します。

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